現在の乗用車には、レスオプションで意図的に外さない限り、カーオーディオシステムが標準で装備されるケースが殆どです。
音源はCDです場合が大半ですが、ますますHDDが内蔵されていたり、携帯音楽プレーヤーやスマホを接続出来る外部入力端子を備えている場合もあります。

中でも便利なのが外部入力端子で、日常並べるiPodやスマホなどをありのまま接続してカーオーディオの音源に出来るので、大変恩恵を感じるものです。
何枚というCDやカセットテープを車内に持ち込んでいた頃の事を考えると、異次元とも当てはまるわかりやすさの高さだ。

そのように、今は好きな音楽を車内で手軽に楽しめる可愛い時代になりましたが、昔はその面では不自由なものでした。

ホームオーディオの音源がレコードやラジオ放送だった頃は、おいおい車内にレコードを持ち込む訳にはいかず、ラジオだけが唯一の音源でした。
ラジオの場合、ソースは放送局任せですから、好きでも薄い音楽やトークを延々と聞かされる事にも持ちこたえなければなりませんでした。

ただし、1960年代半ばに8トラックテープが登場すると、車内で任意の音楽を聴く事が出来るようになりました。
当時は、再生装置をカーステレオと称していましたが、標準装備される事は稀で、大抵の場合はオプション装備でした。
システム構成もプリミティブで、ヘッドユニットをダッシュボード下に吊り下げ、スピーカーシステムは後席の後に生じる棚に設置するスタイルでした。

音質も、あまりハイファイは言い難い水準でしたが、でも好きな音楽を好きなところ車内で聴けるのは、画期的な事でした。
ただ、8トラックテープはすごくかさ張る上、再生時間が少なくポピュラー音楽4曲程度しか入らなかった事や、熱に軽くたちまち痛んでしまうなどの欠点があり、徹頭徹尾過渡的物でした。

但し、その後カセットテープやCDにとって変わられると、こうした相談は解消されていきました。
ヘッドユニットはダッシュボードに組み込まれ、スピーカーもドア填め込み式になるなど、外観がさっぱりしました。
また、再生時間も長くなり、音質面でも向上するなど、音響装置としての質は飛躍的に高まりました。

例え車内という特殊な空間であっても、音楽を喜ばしく聞きたいという飽くなき欲望が、カーオーディオをここまで進化させたのでしょう。輸入車 人気 ランキング